CD版「日本の名文を歌おう」。万葉集・古今和歌集・般若心経から枕草子・徒然草・方丈記・奥の細道などの古典から、そして家康公・二宮尊徳先生・夏目漱石・与謝野晶子・宮澤賢治までの名文を高らかに歌おう。                         



ようこそ「歌の国・
はるかなる大和(やまと)」へ



全巻を通しての主題歌
試聴は下線を引いた青色の題名をクリックしてください
「朝が来る」


                      
【序】
それ、森羅万象ことごとく、歌あり、声を発す
生あるところ、息吹あり、歌となる
誰れぞ、この世に生を受け、生老病死の問題に思いをいたさざらんや
老いも若きも、その折々に人生途上のさまざまな喜怒哀楽あり
思いを述べざるは、腹ふくれ胸を悩まし、病を発す
腹の底より、大声を発し、思いを無限の宇宙に遊ばせれば
身心に浩然の気満ちて、病あるものは病癒え、悩みあるものは笑い
老人は若返り、若者は賢くなるべし

われ、万象に代わりて、その声に言葉と節を付し、その思いを歌わんとす
ここに手始めに古今の日本の名文を歌う
さらに、混迷せる現代を生きる一民草として、歓喜の歌、憤懣の歌をも歌う
宇宙には形ある物と、形なきエネルギーとのニ相あり
人の生くるや、パンのみにて非ず
未来や理想を真実を追い求める夢や、宇宙根源の力への絶対的信頼や、私という存在はかくかくしかじかなるものであるという意識、といった形なきエネルギーが、一人一人の人間を動かしているのだ
形ある物は無常であり、生老病死の輪廻を繰り返す
形なき意識というエネルギーは、たとえば歌となって、永遠の生命を生きている
いざ、もろびとよ、地球引力を脱し、歌の翼にて、大宇宙にはばたかん
われらの本体は、宇宙根源の力たるエネルギーそのものである
歌こそ、その力の現われである。
生あるもの、大いに歌うべし。

【日本の名文とは】
 芭蕉が歌う、兼好法師も唄い出す。漱石が歌う、賢治も唄い出す。清少納言も、紫式部も、与謝野晶子も歌いだす。ここは、「歌の国・はるかなる大和」です。
 大和(やまと)の国は、神代より、「言霊(ことだま)(さき)はふ国」でした。万葉の昔より、老いも若きも、男も女も、生命の息吹を、躍動感を言葉に託して歌って来ました。           
 生きとし生けるものに心があります。心、ころころ転がって、見るもの聞くもの、これ絵となり詩となって万物万象と共鳴しあい、歌となります。   
 ここに私は、古来の万葉集にあやかって、CD版「日本の名文を歌おう」と称して、古今の日本の名文に節を付けて歌ってみました。先ずは、お聞きください。ここでは、歴史上のさまざまな人物が、おのおのの言葉を歌いはじめます。さあ、日本の名文を高らかに歌い、「はるかなる大和の国」に思いを()せよう。

流行歌と不易歌(ふえきうた)
 
世に流行歌は多い。特に現代は流行歌が量産され、一年前の歌はもはや古くなってしまうほどです。流行歌に対して私は、不易歌(ふえきうた)なるものを考えました。 不易流行(ふえきりゅうこう)という言葉から取ったものです。時代とともに変わってゆく流行歌に対して、時代を超えて変わることなく、いつの時代にあっても、人としての誠の道と心情を歌ったもの、それが不易歌です。
 その不易歌の歌詞は、日本の名文から選んでみました。節まわしは、時代とともに変わるかも知れませんが、名文の持つ内容の真価は変わらないでしょう。その名文には、それを語った人の生命の息吹が込められています。

「日本の名文」とは、どのようなものか
 魂をはたと打つ言葉に出会うことがあります。その言葉が、誰によって語られたり、書かれたりしたのか、その時の状況というものが、その言葉の内容を深みのあるものにして、読む人の心に染み入って来ます。私たちは、自分の人生しか経験することはできませんが、先人の残してくれた業績と言葉とによって、それらを知ることによって、同じ人としての情けを共有することができるます
 そういう言葉は、それを語った人の人生と切り離すことはできません。なぜなら、その言葉の中に、その人の思いが込められているからです。たとえば、コンピューターに適当な指示を与えれば、気の利いた文章ぐらいたちどころにできてしまう現代ですが、そういう言葉には、それを語った人の思いや息吹が入っていないので、ただの字面でしかありえません。
 いわゆる「名文」というものは、その文章自体が名文なのではなく、それを語った人と、その文章の表している世界が「名文」にふさわしい内容と生命をもっているがゆえに、「名文」として、人々の心をとらえて魅了するので、いついつまでも語り伝えられてゆくのだと思います。
 今回、ここにCD版「日本の名文を歌おう」として選出した名文は、私が、「これこそ名文だ」と感じたものを集めてみました。どれもこれも、その「名文」の中には、それを語った人の命の息吹が吹き注がれ、鼓動が脈打ち、その時の状況を想像して読めば、きっと同じ日本人として共鳴しあえる情や「もののあはれ」がよみがえってくると思います。すると、この日本列島に住む者として、過去のさまざまな人々の生命と情につながり、おのれ一人の今の人生や行く末が、より豊かなものになってくるでしょう。ここにこそ、名文の味わいがあります。

名文の味わい方
 名文を味わうには、それを歌うことにまさるものありません。黙読では弱すぎるし、朗読では物足りません。
 たとえば、本CD版「日本の名文を歌おう」に収録してある野口英世の母・シカさんの「手紙」は、息子・英世に「早く私のところに帰って来てほしい」と訴えている内容の手紙ですが、老いた母の愛情と寂しさとがこの手紙の中で炸裂しているのですから、ここはどうしても、シカさん自身になりきって切々と歌ってはじめて、その思いが深く味わえると思います。また、宮澤賢治の「永訣の朝」も、やさしい妹・とし子と理不尽にも別れなくてはならない、もどかしい気持ちを祈りへと昇華してゆくものなのですから、狂おしい叫びから清らかな願いへと変わってゆく様を味わうには、賢治自身になりきって、そのように歌うことによって、はじめて可能となると思います。歌うことは、その言葉の意味を単に解釈することではなく、その言葉を発した人の心を理解し、その心に共鳴することであり、さらに進んでは、その人と一体となることであります。

名文を歌うことの効用
 「日本の名文」を高らかに歌うことの効用は、はかり知れません。
 まず、第一の効用は、言葉の持つ響きによって、脳が活性化します。一頃、「鉛筆でたどる奥の細道」とか、「鉛筆で書く万葉集」とか、「鉛筆でなぞり書く般若心経」とかの本がブームになりましたが、老化しつつある脳を活性化するには、母国語である日本語の名文を、手を使って書いたり、声を出して音読したりすると、脳の前頭前野が活性化され、記憶力が向上したり、ボケ防止に役立ちます。
 高らかに歌うことは、音読することよりも、さらに効果があります。世に「声楽療法」という治療法があります。ウツで自宅に引きこもりがちだった人々も、大きな声で朗々と歌を唄うことによって、前向きな明るい心になり、ウツを克服し、社会と積極的に関わることができるようになった例が報告されております。
 
 「日本の名文」を歌うことの第二の効用として、歌えば、どんな長い名文も、一字一句間違えずに暗記できます。単に暗記できるだけではなく、言葉がその人の心の中で始終鳴り響くことによって、血肉化してきます。古典も、現代語に訳することなく、古文のまま簡単に覚えることができます。古文のたおやかな響きは、古文を古文のまま口ずさむことによって、心にすーっと染み入り、はるかなる歴史の彼方に生きていた人々の肉声が、息づかいが、身近に感じられるようになります。

先ずは、ご試聴のうえ、歌ってみてください
 かくあれ、以下の歌は、「名文」から受けた私の心が感じたままに歌ったものです。気に入った「名文の歌」がありましたら、どうぞ口ずさんでみてください。本CD版「日本の名文を歌おう」は、歌によっては、歌以外に、ピアノだけの演奏も収録されておりますので、ピアノの演奏を聞きながら、カラオケのようにして、ご自分で歌うことができますので、お試しください。

ご試聴の方法

 試聴の詳しい方法はここをクリックしてください。

歌とは本来「訴える」もの
 本来、歌というのは専門家が歌い、それを聞くものとしてよりも、自らの生活の中で、自らの声で歌ったほうが、心が躍動し、人生がより楽しくなるものと考えます。  歌という言葉は「訴える」から出来ている思います。自分の心の思いを誰かに「訴える」ことが、本来の「歌」だったろうと思われます。誰に訴えるかと言えば、たとえば、青春時代は恋人に対してあったり、壮年期は社会に対してであったり、老年期は天すなわち「永遠なる存在」に対してであったりするでしょう。富士山の姿に感動した場合は、富士山そのものに対して、「ああ、お前はなんと美しいんだ」と自分の感動を訴えることで、その感動が増幅され、人生が心豊かになります。
 したがって、「歌の国・はるかなる大和」では、一人ひとりが歌手なのであります。歌が上手いとか、下手とかは、全然関係ありません。歴史を貫いて伝えられてきた日本の名文を、自分なりに節をつけて朗々と歌い、いささかなりとも、おのおのの人生を心豊かに生きることの縁(よすが)ともなりましたら、幸いです。

CD版もあります
 ほとんどの歌が試聴可能になっていますが、音声は圧縮されてあるため、あまり良く入っていません。そこで元の音源となったCDを販売しています。こちらの方が、音が良く聞こえます。
 もっとも、私はプロの歌手ではありません。単に、歌が好きなだけで、歌っていますから、プロのような歌唱力はありません。そういうことを了解の上、CDの方はお求め下さい。
 もう少し、いい音で、すべての歌を聞きたい方は、CDの方でお聞きください。一枚80分間録音入りで、一枚千円(税込み・送料無料)です。代金後払いにて、お届け申し上げています。代金は、CD送付時に同封する郵便振替用紙にてお支払いください。CD版「日本の名文を歌おう」の内容とご注文・お問い合わせは、こちらをクリックしてください。

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